小さな事をコツコツと

それだけを一生懸命毎日続けていれば、1年である程度の結果は出る。
というような事は、どんなことにも共通する。
小さな事の積み重ねの話だ。
例えば「腕回し」という動き。
10年位前の大阪教室に来ていた大学生は1ヶ月程で、ある程度ものにしていた。
大学生だから時間が有る、と言うこともあったが、その彼はそれを「やれるようになりたい」と思ったからだろう。
結果、突きのシャープさや柔らかさは、数年やっている人達を遥かに抜かしてしまった。
当然、スピードや力も勝っていた。
だから、もっぱら私の相手をしてもらっていた。
「何か一つでも良いから身につけると、その周辺は殆ど出来るようになる」と話すのだが、その辺りの事を多くの人は分からないようだ。
ただ、もう少し深く、ということになると、1ヶ月では無理だ。
深くする為には考えるという作業が必要ないなり、その事が道案内になるからだ。
やみくもな肉体運動でも辿り着くところはある。
例えば先程の腕回しの単独運動であれば、何も考えなくても数をすれば出来るようになる。
しかし、腕と胸骨だとか、腕と肘、腕と膝、背骨、と連動、連関関係を作っていこうとすれば、考えるという作業が必要になる。
もちろん、運動と考え方の接着剤として「感覚」が必要だ。
しかし、出来ないことではなく、出来ることだ。
そういった、自分が出来る限界まで突っ込まなければ、次が出てこない。
次の教科書は図書館に行けば有る、書店にいけば有るのであれば楽なのだが。

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