人の温もり

巣鴨の商店街や、上板橋の商店街を歩いていると、妙に懐かしい感じになる。
というか、妙にしっくりくる。
果物屋さんで、おばちゃんから東北で穫れる柿の能書きを聞き入る。
「おばちゃん、この柿とこっちの柿、どっちが甘いの」からやりとりは始まった。そ
んなやりとりが出来る事にしっくり来るのだろう。
人の温もりを感じられるのだ。
スーパーのレジのおばはん、仕事が嫌なら辞めろや、こっちが気分悪いわ。
とは大違いだ。
よくよく色々な店の人達を観察していると、本当に人を無視しているのがよく分かる。
ある意味では、自分の仕事に集中しているともいえる。
がしかし、客商売をしている以上、自分の周りに気を配れ!人間なら動物なら生物なら、生物に反応しろ。
同じ巣鴨で、こうも違うのはおかしい。
公園で遊ぶ子供の声がうるさいと、訴訟を起こした人がいると聞く。
窓を開けると保育園が近いのか、子供たちの元気な声が聞こえる事に私はホッとする。
自分から閉ざした、窮屈な世界で生きるのが好きなら離島で一人で生きろ。
「おはようと挨拶しよう」と学校では教える…筈だ。
いや、昨今は違うのかもしれないと、今ふと思った。
知らない人に声をかけられても、返事をしないように、という事も有るからだ。
もう数十年前に、そんな話をあるお母さんから聞いた事がある。
知らない人に声をかけられたら、大きな声でしかも相手の目をしっかり見て「こんにちは」と言った方が安全なのに。
もちろん、日頃からそんな躾を付けておく必要はある。
まあ、こっちのペースでグチャグチャにしていってやろう。

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