一人ボケと突っ込み

4月28.29.30.5月1日京都ワークショップ
詳しくは
https://www.hino-budo.com/2014KyotoWS.htm
先日、稽古外生徒達とゆっくりくつろいだ。
話の中で「あの頃は良かった」が出た。
もちろん、それぞれのその気持ちは分かるが、「あの頃」の良かった事だけが、その人の人生で価値のあることなのか、ということだ。
私にすれば、昔も良かったが今も良い、つまり、何時でも良いのだ。
人はどうしても、楽しかった事だけに目が向く。
しかし、楽しかったのは、その年齢だったからで、今でもそれが楽しいのかどうかということもある。
私は部屋代も払えず、追い出しをくらう様な最悪の時期も、楽しかったのだ。
もちろん、今から思えば、ということではない。
その時もリアルタイムで楽しかったのだ。
そこには、私を見る全く別の視点があるからだ。
「一体この土壇場で、日野晃はどう解決すのだろう」という視点だ。
常に、日野晃をその視点で眺めているから楽しいのだ。
だから、口癖は「どうすんねんやろ」だ。
そういう視点があるから、土壇場になったり切羽詰まると俄然楽しくなる。
何も無く平穏な時が一番苦痛なのだ。
何だかんだと言っても、苦しんで頭がフル回転している時が一番楽しい。
そういった事を改めて考えると、腹話術の人形と人形遣い、という関係を自分の中で持っているということだ。
もちろん、そんなことは意識して作り出したのではない。
気が付くとそうやっていたのだ。
その原因は定かではない。
ああそうか!
今この事に関して気付いた事がある。
私は大阪人で、ボケと突っ込みが習慣化し、そうなったのではないかと思う。
一人ボケと突っ込みをやっているだけなのだ。
自分を笑い飛ばせる事ほど痛快なことはない。
自分のアホさ加減に、つくづく愛想が尽きる。
そんな突っ込み。
自分を笑いの種に仕上げて行く。
そんな人生を歩いているのだろう。
90回「武禅一の行」レポートをまとめました。
https://www.hino-budo.com/buzen5.html

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