足から力が出た!

昨日の競輪の選手からメールが届いた。
「完全にパニックになった」と。
今までのトレーニングは一体何だったのか、というパニックだ。
指導された事をやってみたら、絶好調の時と同じような感覚で、何の力みも無く自転車が走ったそうだ。
いきなりの実感メールに、こちらも嬉しくなった。
しかし、決して力が要らないのではない。
まずは無駄な力みを無くすだけだ。
そして知覚する。
もちろん、細かくは沢山有るが、大きくはそれだ。
その無駄な力みというのは、身体の問題ではなく、考え方や気持ちが原因だ。
もしくは、子供の頃からのクセだ。
その意味で、身体トレーニングをいくらやっても、その力みが取れることは無い。
それよりも、考え方を変えたり、無意識的にある気持ちをコントロールすることだ。
もちろん、私の指導したことと、それが出来る、ということの間には、大きな溝がある。
自分のものにする為の自分の工夫が必要なことだ。
それを短時間でやってしまうところがプロだ。
大方の人は、そうは簡単にものには出来ない。
その原因は、自分自身のクセや考え方、つまり、既成のトレーニングの方が身体に馴染んでいるので、そこから抜け出せないのだ。
また、自分のモノにする為には、工夫が必要だとは全く考えないからだ。
そうすると、結局中途半端になり、元々のトレーニングに逆戻りをする。
それが大方のパターンだ。
あるいは、出来ない事をひたすら繰り返すくらいだ。
新しいことをする、新しいことに挑戦するというのは、トレーニングに限らず相当難しいことなのだ。
トレーニングの場合、例えば、この選手などはトレーニングそのものに疑問を持っていた。
それは実際の試合で、何の力みも無く走れて勝ったことがあるからだ。
その力みも無く、という点を、常に発揮できれば良いのではないか、その為にはどうするのか。そんな問題意識を持っていたから、ピッタリはまったのだ。
いずれにしても、「自分の問題を見付けだす」という作業がどれほど必要か、ということに尽きる。

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