打たれ弱い原因は

昨日は、マルセイユからの人達だった。
一人だけくるのかと思っていたら、10人まとめて来た。
そうなると外国になってしまうから面白い。
自分達がやっているモノとは、全く別のものなのだが、頭をひねりながら面白そうに取り組む。
その意味では、日本人よりも遥かに好奇心が旺盛だ。
好奇心が旺盛だから、質問も沢山ある。
質問に対して肩すかしを食らわすと、大いに沸く。
だから笑顔先行のワークになる。
どうして、日本人はすぐ深刻になるのだろうか、と外国の人達を見ていると何時も思う。
4月にパリでの再会を約束して別れた。
「それは違うとか駄目だ」と言われる事には、外国の人の方が敏感だ。
それは駄目だしをされて育っていないからだ。
その点は日本人も同じなのだが、駄目出しに対しての反応が違うのだ。
外国の人は、「ああ、私は駄目なんだ」とは決してならない。
「じゃあ、これでどうだ」と、間違っていても食い付いて来る。
だから、そこで噛み合うのだが、「ああ、私は駄目なんだ」となられると、そこで全ては終わってしまう。
大分前、ある大学でのワークショップで、他校の大学生に駄目だしを続けたことがある。
すると、何時の間にか会場から姿を消していたことがあった。
そこの大学の教授も一緒に受講していたので、どうなっているのですか、と聞くと、大学では駄目だしを出さないし、叱る事も無いという。
「はぁ~?」とため息をついたが、その原因は生徒が教授や大学を訴えるからだという。
いわゆる、パワーハラスメントだと訴えるのだそうだ。
そうすると、大方の場合生徒からの言い分が通るので、そんな生徒の為に職を辞めさせられるのはまっぴらだから、一切生徒に口出しをしない、ということになっているそうだ。
弱い奴に武器を持たせると、やたらと使う、という言い伝え通りのことが起こっているのだ。

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