浅田選手3位で

ユリア・リプニツカヤ選手がリンクに登場すると、割れんばかりの大拍手。
地元だから仕方が無い。
15歳のリプニツカヤの演技一つ一つに大歓声。
15歳の浅田真央選手を始めてテレビで見た時と、変わらない強さを持っている。
フィギアスケートが好きで好きでたまらないのだろう。
演技が終わり、観衆は爆発した。
その最中、浅田選手がリンクに立つ。
リプニツカヤ選手の得点が出る。
また観衆の爆発。
浅田選手の表情は…違う。
リンクサイドに立つ佐藤コーチとの会話の時間が長い。
何かを確認するように、佐藤コーチに話しかける真央選手。
そこでの仕草が違う。
佐藤コーチの言う「何時もどおり」ではない。
明らかに違う。
もちろん、そこの中味は知る由も無い。
浅田選手が所定の位置に付く。
何時もの大会よりも、心持ち長いインターバルを取っていた。
……違う。
「ノクターン」が流れた。
3アクセルを失敗した。
しかし、その後は見事だった。
きっと、今までで最高の演技だった。
引退に向けての秒読みだと思わせるものになっていた。
一つ一つの動きが音楽にのり、観衆を完全に飲み込んでいった。
ただ、最後の視線は、それまでの演技の延長ではなく、作り込まれた力みのある視線だったのがおしいと感じた。
しかし得点は、リプニツカヤ選手よりも約8点も低かったのには驚いた。
もちろん、こちらは専門家ではないから、どんなミスがあったのは分からない。
ただ浅田選手の後に演技をした、イタリアのカロリーナ・コストナー選手が、浅田選手を6点以上上回っていたのも分からない。
もちろん、確かに演技は浅田選手に劣らず良かった。
この二人とリプニツカヤ選手を比べると、大人と子供の開きはあった。
それはリプニツカヤ選手は15歳だから仕方が無い。
TVのXファクター的に言えば「家で鼻歌を歌っているようだ」の鼻歌が無茶苦茶上手、というのがリブニツカヤ選手の印象だ。
スケート以外の部分は、見ていて気恥ずかしくなる。
何れにしても、浅田選手は精神状態をリセットし、個人戦に臨んで欲しいものだ。
そして、金メダルで選手生活を締め括ってくれることを祈る。

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