立春
今日は立春。今日から暦の上では春だ。
そして私の66回目の誕生日。
教室の皆から祝ってもらった。
フェイスブックでも、顔も知らない外国に人達からお祝いメッセージが届く。
これは年々増えている。
有難いことだ。
体調は風邪に冒されて最悪。
新幹線の中では、くしゃみと鼻水がグスグス。
鼻水は数十年ぶりだから、以前は何時だったか覚えていない。
それと原因不明の痛みが、胸骨を襲う。
先日のヨーロッパでのワークショップの最後の日に、その兆候があった。
帰国し伊丹空港に降り、バッグを取った時、激痛が襲い身動きが取れなくなった。
それでもバッグを引きずって外に出た。
痛みは永久に続くのでは、と思うほどだった。
それが不定期に襲ってくるので、病院へ行ってみた。
痛みに関する色々な検査を受けたが、どこも異常は無し。
医者は「完全です」と笑う。
もちろん、心臓も検査したが異常なし。
完璧だという。
では、この痛みは何なんや。
分かる事しか分からないのだ。
分かったとしても、それが確かどうかは別問題で、その可能性もある、という程度のものだ。
ということは、分かっているから「まぁええか、しやないな」だ。
しかし、痛みにはめげる。
そんな誕生日になった。
身体の変化の時、として思っておこう。
昨日は、今年初めてプロボクシングジムの会長をはじめ、マネージャーや選手が参加していた。
丁度「肘」をテーマに訓練していたので、ボディ打ちをやってみた。
選手がミットに打ち込むと良い音がした。
「それやったらあかんで、身体が先に動いてしまっているから効かないで、肘や」
ということで、私が見本を見せる。
ミットを構えた生徒が、後ろに跳ねた。
選手は「ええ~うそ~」とミットを持って打ってくれという。
「ええよ」と、一般的なボディ打ちを先に「ああ、何時もそんな感じです」と選手。
「では肘だけでいくで」選手も後ろに跳ねた。
「まるで丸太で突かれたようです」と驚く。
「肘」をコントロール出来るというのは、腕を使う様々なスポーツでは一番大事なことだ。
もちろん、「肘が動く」のと、「肘をコントロール出来る」のは別だ。
空手の先生も参加されていたが、目から鱗だと、マスターしたいと一生懸命に取り組んでくれている。
ベルギーのワークショップに柔道の先生が参加してくれており、やはり「肘」の威力に驚きマスターしたいと言ってくれている。
これの難しいところは、いわゆるやる気や根性、様々な欲求を消さなければならないところだ。
もちろん、それは「身体を使う」全般に言えることなのだが。
武禅の申し込みを開始しました。
定員まで後僅かです。
第90回武禅一の行 3月21.22.23日
https://www.hino-budo.com/buzen4.html