マルセイユお疲れ様

やっぱり。
大体日本に4年しかいなくて、その時に日本語を覚えただけ。
奥さんが日本人というだけ。
それでも自分は通訳が出来る、と信じて疑わない。
何度怒鳴りかけたことか。
当たり前だが、そんな男だから皆に話さなければならない、という責任感の欠片も一つもない。
「皆に聞こえるように話せ!」と切れた。
最後の最後は、質問する人が英語で私に直接していた。
私の目茶苦茶な英語の方が、質問に対する答えになっているからだ。
その意味では、最悪のマルセイユだった。
もちろん、それを除けば、充実したワークショップだった。
肘の復習やストレッチ、ストレッチでの遊び。
みんな子供のように楽しんでいた。
歩く。足を車輪のように使う。これには当たり前だが、これには相当戸惑っていた。
力のバランスを取ること、相手と触れている場所に、きちんと注意する事。
押さない引っ張らない、投げない、突かない。
あらゆる事がそれだから、混乱に次ぐ混乱。
全員相当頭がまいっていた。
今回は、前回に比べて年齢層が高かったことが、ワークショップの充実に繋がったのだ。
2mを超える巨体の空手家もいた。
その彼を優しく投げた時は、全員フリーズ。
もちろん、当人が一番驚きの顔をしていた。
しかし、そういう人に限って優しいし、センスが良い。
ワークを自分の稽古に使えるように、常に工夫を繰り返していた。
しかし、今回の最悪の通訳を体験して、改めて言葉の重要性を感じた。
今日は、夕方にブレストに飛ぶ。
フランスの西の端だから、絶対に寒いだろうと思うからセーターを着よう。
第90回武禅一の行 3月21.22.23日
https://www.hino-budo.com/buzen4.html

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