退屈の虫が動くから

お正月の3日目ともなると、退屈の虫が騒いでくる。
薪にする木を探しにいき、早速チェーンソーの使い始めをした。
明日は薪割りだ。
斧のラインを辿る。
昨年の秋に気付いた方法を、身に付くまで薪を割る。
これは、宮本武蔵の言う「刀は斬りよい様に使う」という言葉から見つけた事の一つでもある。
もちろん、もっともっと色々な要素があるが、その一つとしてこのラインを辿るだ。
身体は別にして、この方法を使うとやたらと切れ味が良い。
良過ぎるくらいだ。
無理だろうと思える太さでも、軽々と切り裂く。
ラインを辿るだけ、その事で余計な意識が働かない。
だから、斧の重さ落ちるスピードが、私に邪魔をされずに、目指す木に向かっていく。
どんなことでも、この「余計な頭の働き」が、自分の邪魔をし、目指すことが困難になるのだ。
「正面向かい合い」武禅の基本的テーマだが、まさにこのことなのだ。
だから、日頃で自分が邪魔をしている、という事に気付くことが大事になる。
しかし、当たり前だが、自分が邪魔をしているということには気付けない。
だが、一度気付いてしまえば、後は楽だ。
気付いた瞬間のこころの状態を思い出せるからだ。
そんな事を訓練するのが「武禅」である。
声は衝突するのではなく融合する、融合させる。
その事が関係性の実際だ。
頭を空っぽにして、ただただエネルギーを出す。
そうすると、不思議といくらでもエネルギーは湧いてくるものなのだ。
省エネでいくとそうはならない。
後何回も出来ないだろうから、それこそ今年から最後になるであろう回まで、もっともっとパワーを全開にしようと思っている。
最高の「ナマムギ合戦」に向かって。
人は関係しあうという、幸福感を求めて。
第90回武禅一の行 3月21.22.23日
https://www.hino-budo.com/buzen4.html

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