気分は

約1年ぶりに、ダンサーの高原さんと会った。
楽しい時間は、あっという間に過ぎてしまう。
ピンとくる人と話をしていると、色々とアイディアが浮かんでくる。
そんな時間は好きだ。
それは、この場合、高原さんを通して、私の中の何かが引き出されるからだ。
「わたし」が一人だと、それは起こらない。
所詮頭の中は、山の手線状態でぐるぐる回っているに過ぎない。
人との関係だからこそのことだ。人との関係で、幸せな気分、悲しい気分、いらだたしい気分、色々な気分が触発される。
人は、それらがいけないことだと思う。
気分にむらが有ると思ってしまうのだ。
また、人に対して、幸せな気分なら良いが、怒りや無視してやろう、という気分は、駄目な感情だと思う人もいる。
それは間違っている。
気分という何かは、最初から区分けされているものではない。
仮に気分の種のようなものがあり、そこに抵触してくる相手の何か、こちらの何かによって、区分けされていくのだ。
もしも、それらを否定するなら、病気と同じだ。
気分は、相手と関わっているから生まれるものだ。

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