使う言葉が自分を作る

私は「あかんなぁ」とは思うが「出来ない」とは思わない。
意味としては同じだが、使っている言葉やニュアンスが違う。
そんな些細なことが、人生を左右する。
決して、改まって考えたことや、決めたことが人生を動かしているのではないのだ。
だから、自分を変えたり成長させたりすることが難しいのだ。
それがあるから、つまり、そこに気付かないから、何か耳障りの良い言葉を並べられたら、「そうかな」と誰しも思う。
結果、そういった類の講師や先生方が増殖するのだ。
それは身体系にしても武道系にしても同じだ。
つまり、自分の口癖が人生を動かしているということだ。
だから、逆に言えば、自分の口癖を知り、それを変えていけば良いだけだ。
ただ、口癖だから気づきにくい。
その意味で、良き友良き仲間が必要だ。
そこから言えば、何でも自分を肯定してくれる人は、良き友でも良き仲間でもない。
ただの環境だ。
しかし、人は自分を肯定してくれたら嬉しい、と育てられているから、肯定してくれる人に群がる。
だから、人を骨抜きにするのは簡単だ。
満足させて上げれば良いのだ。
1970年代、学園紛争が吹き荒れた。
あらゆるものに対立した。
些細なことから言えば、丸刈りを強制するのはおかしい、制服は軍国主義だ。等々。
結果、長髪OK、私服OK、何をしても自由だよ。
そう満足させられたのだ。
結果、物事を深く考え、たとえ間違っていても、それに対立していく精神は失われていった。
弱くさせられたのだ。

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