足がすくむ

久しぶりの屋根作業は、足から腰から力んでしまって大変だ。
道場を建てている時、3階の屋根の垂木を組んだ。
高さは最高12.50mだから、一寸足がすくむ。
直径30cm強の丸太で、骨を組んであるだけだから、その丸太の上を垂木(9cm角で長さは3m)を持って歩くのだ。
初日は、丸太の上に行っただけで、作業にならなかった。
2日目で、ようやく垂木を持ち、丸太の上で、もっと良い方法がないかを考えた。
いくら考えても、背の高いクレーン車を借りるくらいしかない。
しかし、それをすると途方も無くお金がかかる。
お金が無いとなると、垂木を持ってあるくしかない。
で、持って歩いてみた。
何のことは無い。
やったらやれたのだ。
しかし、10日間も雨で作業が出来なくなると、また足がすくむ。
絶対に鳶職にはなれない。
だから、久しぶりの作業というのが、常に疲れる。
慣れてくると、どんどん作業は捗る。
慣れるという能力は凄いと、何時も思う。
その能力があるから、無意識的に日常生活の複雑な作業が出来ているのだ。
しかし、その慣れは感覚を鈍くすることも有る。
だから、逆に感覚を鋭くしていく事を慣れるようにするのが良い。
常に、違う感覚を探すのだ。
それをクセにしてしまえばこっちのものだ。
能力は使わなければさび付いてしまうし、宝の持ち腐れだ。
今回の作業は、短く切った垂木を延ばし、軒を取り壊すのを止めた。
だから軒の強度が問題になってくるのだ。
それを考えて作業をする。
結果、新しい発見もあるから、素人作業は面白いのだ。
建築の専門学校に行けば、きっと習うだろうこと。
大工さんの見習いになれば、先輩の作業を見ることで覚えるだろうこと。
それらを全部自分で考え出すのだから、有る意味で遠回りだ。
しかし、自分の実力を伸ばすには、一番の近道なのだ。
私は、常にこちらを選んで生きてきている。
これからも。

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