殻を破ったで!

「この度の“武禅”では、いろいろと実りがあったようで、夫の変わりように驚いています。夫が生き返る機会を授けて下さり、ありがとうございます。自宅で自営なので、ず~っと一緒にいるのが、実はうっとうしかったのですが、今は『夫婦で自営っていいなぁ…』と感じます」
という、実に嬉しいお便りが届いた。
彼は見事に殻を破ったのだ。
今回の「武禅」に参加したみんな、誰だか分かるだろう!
元に戻っていなかったのだ。
それらは、皆が応援したからに他ならない。
それが仲間だ!
皆も喜んで上げよう。
そして、彼ほどの変化はないにしても、自分自身で気付いた変化に自信を持って欲しい。
何よりも、自分で得た感覚であり、自分が獲得した新たなこと、あるいは、変化なのだから。
しかし、殻の中からその新しい感覚や変化を眺めると、気付かないものだ。
だから、折角の体験も水泡と化す。
大方の人はそうなる。
どうしてそうなるのかというと、新しいことよりも従来の方が、色々な面で安心できるからだ。
それにしっかりと馴染んでいるので、そうは簡単に変化に順応しないのだ。
絶滅種は、そのパターンだ。
違う言い方をすれば、新しい感覚や変化は、従来から見れば違和感であり異物でもあるのだ。
だから排除してしまうのだ。
新しいことが、従来を排除するのではない。
そこを切り抜けるのが「切実な気持ち」だ。
気持ちが初めにあり、それが意識をコントロールする。
彼の変化は、彼の切実な気持ちが起こした事だ。
「武禅」に参加する人は、それぞれに切実なのだが、そこまで切羽詰っていない場合もある。
つまり、追い込まれた時、従来のパターンでも、自分としてはやっていけると、逃げる道を無意識的に持っているのだ。
だから、そこへ逃げ込むのだ。
よく、背水の陣という言葉を使うが、彼の場合は正に背水の陣だったのだ。
「武禅」でのドラマは、この背水の陣の人と、偶然によって起こる。
偶然というのは、たまたまその回に参加した人達がいたから、その人達だったから、ということだ。
しかし、偶然というのは、結果から見れば必然でもあるのだ。
今回の参加者の意識が、このメンバーを引き寄せた、とも言えるのだ。
そう考えると、偶然というのは無く、全てが必然だとも言えるということだ。
89回目の「武禅」レポートをアップしました。
https://www.hino-budo.com/buzen5.html

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