繰り返す意味

■東京ワークショップ
9月13,14,15,16,17日

16.17日は、表現者の為の特別教室です。
場所も、何時もの新木場マルチスタジオです。
https://www.hino-budo.com/2013TokyoWS.htm

同じ運動を繰り返す。
いわゆる反復練習のことだ。
私は同じ事を繰り返すのが好きだ。
だから、練習方法は自分で直ぐに編み出す。
そのクセは、多分中学生の時についたものだろう。
体操クラブに入っていたから、一つ一つの種目を完璧に出来るまで繰り返してやった。
それでも満足せず、色々と練習を編み出していったものだ。
ドラムをやりだした時も同じで、何を繰り返せば早く上達するのかを考え、より合理的な反復練習を考えた。
当然、武道も同じだ。
よく巷では、反復練習は無駄だという説がある。
それは、単純に運動を繰り返しているだけだからだ。
それは単に頭を使っていないというだけのものだ。
運動だけの繰り返しは、運動そのものが熟練していくだけだから、初心者には重要な役目を担っているが、熟練してくるとあまり意味は無い。
しかし、反復練習は大事なのだ。
いわゆる基礎練習というやつに相当する。
だから反復練習は、運動の正確性を増したり、様々な感覚を研ぎ澄ます為にある。
また、その連続性で、感覚そのものや身体そのものも成長する。
もちろん、筋肉が付くというような単純な成長ではなく、そう動く身体を客観視出来るようになる。
つまり、自分を客観的に捉える事が出来るようになるということだ。
また、何を正確にしなければならないのか等と、自分自身の成長と共に、その中身も成長させていくものだ。
「100回繰り返したら、100通りの検証の仕方を編み出さなあかん。同じことを繰り返しているように見えても、中味は違うんやで。だから、1000回でも飽きずに繰り返す事が出来るんや」
例えば、「腕回し」という練習がある。
胸骨の動きに連れて腕が回るようにする為のものだ。
極論は、腕を動かすのではなく、腕が動いてしまうというクセ付けである。
腕そのものが自在になり、力が出る、ということが目的だから、これが必要なのだ。
もう、かれこれ30年は続いている。
そうなると、全ての腕の動きや、腕が動く原動力は、身体のどの部位からも連動させられるようになっている。
もちろん、どんな場合でも腕の力みが抜けている。
というような、動きの質が向上していくのだ。
もちろん、その為には反復練習そのものを考えなければいけない。
反復練習ではあるが、その都度その都度、感覚するべき事、あるいは、正確性を求める事他、テーマを変えて取り組む必要があるのだ。
それは約束稽古と同じで、約束稽古でなければ出来ない内容を稽古しなければ、ただの慣れ合いの運動になってしまうのだ。
外国でも日本の教室やワークショップで何時も言うのは、
「このことが出来ても全く意味が無いよ。何故このことを自分がするのか、を明確に分かっていなければ、つまり、やることに価値を見いだせなければ、単なる運動で終わるから」だ。
明日から東京のワークショップが始まる。北海道や九州、沖縄からも申し込んでくれている。
是非、そういった考え方をお土産に持って帰って貰いたい。
●会場は広いので、飛び込みで参加されても余裕で大丈夫です。
秋の「武禅」は10月12,13,14日です。
https://www.hino-budo.com/index.html
中段お知らせから入ってください。
■1年ぶりの岡山のワークショップです
9月21.22.23日です
西日本の方は是非参加して下さい
http://workshop.digiweb.jp/

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