清水宏はそこにいた!
清水宏はそこにいた。
清水宏のエネルギーがそこにあり、観客に向かって来た。
イギリス・エジンバラでの公演を題材にしたネタ。
それこそ、面白いから笑ったのか、であれば、何が面白かったのか、どうして、エピローグで流れるビデオに拍手を送ってしまったのか。
正に、清水宏ワールドだった。
生の人間が、生の舞台を本気でやる。
そのことが、どれだけ観客に反応させるか。
小賢しい方法の世界では無い舞台。
もちろん、そう演出しているのだが。
舞台を見て、言葉を失ったのは、良い時のギエム以来だ。
こういった、台詞のある舞台では、生まれて初めてだ。
その世界は、アウトローと呼ぶにふさわしい。
つまり、アウトローはインターナショナルだということだ。
タイム紙の1/4を割いて取り上げられていた。
そのコメントは、「コメディというボートを漕ぎ続け、どこへ辿り着くか分からないところへ、とにかく漕ぎ続ける。さっぱり分からないが、場末の酒場を盛り上げていた」というようなものだった。外国の人に、「分からないが」
と書かせてしまった清水宏。
言いようが無い。
いずれ、日を改めて整理してはいけないのだが整理しよう。
もし、まだ清水宏のライブがあるなら、一度は足を向けるべきだ。
今、生きているのか、と問われる舞台だから。