人生なんでもあり

木を見て森を見ない、という言葉は非常に重宝する。
ふとした時に、その視点に戻れるからだ。
しかし、この言葉の用い方は多種多様だ。
つまり、「木を見て」という「木」、「森を見ない」という「森」。
その時々でそれらは変わる。
例えば、肘を動かす、という運動だとすると、肘が木で姿勢が森になる。
姿勢が森だというのは、力むようなクセは姿勢に現れているからだ。
ところが姿勢を修正しようとした時、姿勢が木になる。
そうなると森は、蓄積されたクセや自分自身の欲求ということになり、そのクセや欲求を木とした時、何が目的なのかが森になる。
という具合に視点の二重構造が、稽古には必要なのだ。
しかし、大きく言うと二重構造ではなく三重構造だ。
というのは、最後の何が目的なのか、という目的があるから、最初の肘を動かす、という練習をするのであって、単独での肘を動かす、という練習をしているのではないからだ。
だから、目的という一貫したものが全てに共通しているということになる。
人は、運動に熱中すると、そこのところが飛んでしまうことが多々ある。
もちろん、目的は頭の片隅にあればいいだけで、呪文のように頭の中を飛び回らせることではない。
こういった構造的視点を持つ、ということは、人生を生きる上で、非常に大事なことだ。
平面的にしか考えることができなければ、行き詰まりが直ぐに来てしまう。
それこそ、将棋盤が人生だと思ってしまうからだ。
人生は将棋盤のようには決まってはいない。
詰みかけても、横にもう一つ将棋盤を置けば良いのだ。
何とでも考える事が出来るものが人生だ。
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