伝えたい気持ち 清水宏
「伝えたいと思う気持ち」の強弱が、様々な奇跡を起こす。
といっても、奇跡でも何でもない。
「伝えたいという気持ち」が強いから起こる現象だ。
その昔、林家三平師匠という、有名な落語家がいた。
脳梗塞だったか、脳血栓だったか定かではないが、とにかく、脳の病気で倒れた。
病院に運び込まれたが、後遺症があるから高座には上がれないと言われた。
しかし、目覚しい回復力を示し、確か6ヵ月後には高座に上がり、落語を語っていた。
気持ちの強弱で、そういった何かしらの化学変化を、身体は起こすということだ。
そういった例はアチコチにある。
そんなことを考えていると、それらは「気持ちが外に向かっている」ということになるだろうか。
だから好奇心が湧き、色々なことで、色々な工夫が生まれるのだ。
ダンスにしろ演劇にしろ、この要素が相当大きな要素だ。
しかし、それを抜きにして、ダンス、演劇が存在しているかのような錯覚を受ける。
大方が、舞台から観客に何も伝えてはいない。
ほんと客席に座っていて、寂しい気持ちにさせられる。
無視されている感じだ。
こちらが食いついていっているにも関らずだ。
そんな中で昨年知り合った人がいる。
清水宏さんというコメディアンだ。
何でも元々や山の手事情社に在籍しており、木浦君とも友達関係だ。
彼はイギリスのエジンバラ演劇祭に、単身乗り込み最高の評価を受けている。
もちろん、初めて行ってではない。
何度も何度もチャレンジし、その都度力を付けて言ったのだ。
フライヤーには
「日本人コメディアンが言葉の通じない海外で一ヶ月(!!)1時間の英語のスタンドアップコメディを毎日やってきた、究極のアウェイ体験記。ユーロ圏でも圧倒的一番に酔っ払いの多い土地柄で夜中11時からのステージを行う清水宏。場所はコメディハウス、通常そこはお酒をバカスカ飲む場所、バー、Bar。つまりは彼ら酔っ払いのホーム。清水は彼らとどう戦い、どう圧倒し、どうやっつけられたのか!全く無名のイギリス・スコットランドで清水はどうやってお客を集めたのか!どうやってマスコミの取材を取り付けたのか!どうやってフェスティバルの、現地のお客さんの気持ちをつかんだのか!火事場の馬鹿力とは本当はなんのことなのか。最後の最後に清水に訪れた奇跡とは!?」
こんなことが書かれている。
「伝えたい気持ち」全開の清水さんだから成し得た事だ。
もちろん、今年もチャレンジに行く。
時間があった時、私の教室に参加してくれた。
目はギラギラ、声は大きく、挙動不審。
久しぶりに見る、生きた人間だった。
彼が、来週の木曜日、大阪のミナミ、トリイホールで「~イギリス・エジンバラ コメディフェス凱旋公演」と銘打ってライブをする。
http://www.facebook.com/hiroshishimizuflamingcomedy
もちろん、私も「行くよ」と言ってある。
暑い時期に熱い男の熱い話。
気持ちを外に向けている人とは、どんな人か。
百聞は一見にしかずだ。
■3月末にパリからブレストやブリュッセル他5都市を回った、ツアーをまとめました。
■京都ワークショップをまとめました。
■福岡ワークショップは7月12.13.14.15日です。
https://www.hino-budo.com/index.html
いずれも「お知らせ」からリンクしています。
■沖縄キジムナフェスタ・ワークショップ
7月20.21.22日です。
■ 9月13,14,15,16,17日、定例の東京でのワークショップが決まりました。
場所も、何時もの新木場マルチスタジオです。
詳細は後日webページで