決断は自分を作る

今日は、フランスの雑誌が取材に来ていた。
外国からの日本の武道のイメージは、形式主義的なものだ。
そして、フランスでは特にそれが好まれる。
だから、それをすれば面白くないので、何時ものようにガチャガチャを見せた。
こういうところが、私の欠点と言えば欠点だ。
ジャズをやっていた頃、何回もレコードを出すチャンスがあった。
「俺の音はこの盤には収まらない」と全部退けた。
アメリカの超一流大学から、武道を教えに来て欲しいと言われたのも、
「習いたければ、日本においで」と断った。
生まれながらの天の邪鬼なのだ。
人は、常に何かを決断しなければならない。
歯を磨くのか磨かないのか、顔を洗うのか洗わないのか、食事をするのかしないのか、するとすれば、パンなのかご飯なのか、卵焼きなのかハムなのか、コーヒーなのか、紅茶なのか…。
もちろん、これらは無意識的に判断し、通り過ぎて行くことが多い。
別段それでも良いだろう。
しかし、それら無意識的に通り過ぎる事を、意識の場に並べてみることをお勧めする。
そのことで、日頃の自分を客観視することが出来るからだ。
そして、改めて歯を磨くのか磨かないのか、と悩んでみよう。
どうしてそちらを決断したのか。
そこで「それは習慣だから」という答えが出たなら、習慣を止め「私は歯を磨くのだ」と決断してみよう。
そんなことの積み重ねが、自分が生きている、ということの実際でもある。
生きているのも習慣なのか、それとも自分が決断して生きているのか。
天の邪鬼だから、断るという決断がいる。
人が右と言えば、左に行く、という決断がいる。
もちろん、他人に天の邪鬼になれ、と言っているのではない。
決断という事が、歯切れの良い自分を作り出して行くということを知って欲しいだけだ。
■5月2.3.4日は京都での3回目になるワークショップを開きます。
https://www.hino-budo.com/index.html
「お知らせ」からリンクしています。
■ 9月13,14,15,16,17日、定例の東京でのワークショップが決まりました。
場所も、何時もの新木場マルチスタジオです。

詳細は後日webページで

Follow me!