目から鱗のワーク

問い合わせや、質問の中に、「○○をしているのだが、それには有効か」がある。
もちろん、地球上で生きている限り有効だ。
無重力の場合は、まだその体験がないので分からない。
身体を伸ばしたり、ねじったり、あるいは、その逆の、伸びたり、ねじれたり、また、例えば指先という一点を感じたり、掌という面を感じたり。
組んだ人の圧力を感じ取ったり、圧力が掛かっている自分を感じたり。
初めて参加する人にとっては、もちろん初めてのワークになる。
初めてのワークというのは、単に新しい運動形式を覚える、というものではない、ということだ。
新しい運動形式を覚えたところで、その運動形式を指示する意識や判断は変わらない。
つまり、身体に対しての新しい認識を持つワークなのだ。
「実は身体はこうなっていたのか」というような、目から鱗のワークだ。
そういったワークを通して、自分の身体を実感していく。
その先は、それぞれの専門的な運動、例えば、野球、例えば水泳、格闘技、ダンス、武道…へと応用していけば良いのだし、もちろん、どんなことにも応用可能だ。
例えば、美容師さんの作業をする姿勢。
カットをする時、肘を完全に認識できれば、指先は安定するし疲れも少ない。
パン職人が小麦を練る時、同じく肘から動かし、胸骨が前に出ていれば腕力はいらない。
整体や指圧師、が身体に圧力をかける時、自分の足の力の力みがなく、肘が落ちていけば、患者に痛みを感じさせること無く、圧力をかけることが出来る。
柔道でも、空手でも肘が重用だ。
コンテンポラリーダンスでは、ワークそのものから自分の動きというものを創作できる。クラシックバレエも重要なのは胸骨操作だ。
そのことで、どれ程楽にポーズに持っていけるか計り知れない。
そういったダンス関係は、海外のダンサー達が既に使ってくれている。
日本では、海外からの身体論を学ぶのに余念が無いが、ヨーロッパでは私のワークを学んでくれる人が、どんどん増えて来ているから面白い。
昔日の武道の達人、伊藤一刀斎が発見した無意識領域の活用。
これなど、ユングよりも遥か昔だ。
武道の達人達は、実は人間というものを探求した科学者でもあったのだ。
つまり、達人として名を残している人達は、科学者だったから達人になれたのだ。
京都ワークショップまで後13日
■5月2.3.4日は京都での3回目になるワークショップを開きます。
https://www.hino-budo.com/index.html
「お知らせ」からリンクしています。
■ 9月13,14,15,16,17日、定例の東京でのワークショップが決まりました。
場所も、何時もの新木場マルチスタジオです。

詳細は後日webページで

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