自然に動く2

身体を動かす時、何がその邪魔をするのか。
それは千差万別、ほんとに色々ある。
それを絞り込んでいくと、頭の使い方、つまり、意識の使い方が、身体に対して適格かどうかが一つ。
それは、気持ちに振り回されているのか、いないのかだ。
もう一つ、身体が動くのは神経伝達ではあるが、その事によって筋の伸縮によって動く。
つまり、その筋が硬化していくほどに、動きがぎこちなくなるということだ。
だから、強制的に伸縮させる、つまり、ストレッチだ。
しかし、大方の人のストレッチは、間接の稼動領域を広げる為にする。
もちろん、稼動領域が広がるのは大事なことだ。
私は、残念ながら稼動領域を広げるストレッチは、中学の時器械体操をやっていた頃も含めて、一度もやったことがない。
身体が柔らかい、稼動領域が先天的に柔らかいからではない。
むしろ、硬い方だ。
柔軟体操には興味が無かったのだ。
稼動領域が広く、驚くほど柔らかい人がいるが、そういった人を羨ましいと思ったことも無い。
それよりも、美しく動くという方に興味が向いていたのだ。
その意味で、背中や胸部のストレッチは重要だ。
そして、そのストレッチから起こる、刺激を感じ取る事が大事だ。
それは、感じ取るという作業をすることが、身体にその刺激を記憶させることになるからだ。
それは、全身を使う。
全身を繋げて使うということに繋がっていくからだ。
そして、その事は、自分が身体を通して何かを行う時、また咄嗟の時、その刺激を辿ることで、部分にかかるストレスを軽減することが出来る。
私の言う身体のワークは、文字通り身体を使うのだが、それ程単純なものではない。
身体を使う、ストレッチで刺激を感じ取る。
応用のワークをした時、その刺激を辿るのだ。
そこに他人が関って、相手との接点を感じ取り、的確な動きに変換していく。
相当高度な頭脳労働だ。
だから、一様に眠くだるくなる。
さほど身体を動かしていないにもかかわらず。
京都のワークショップまで、後2週間。
■5月2.3.4日は京都での3回目になるワークショップを開きます。
https://www.hino-budo.com/index.html
「お知らせ」からリンクしています。
■ 9月13,14,15,16,17日、定例の東京でのワークショップが決まりました。
場所も、何時もの新木場マルチスタジオです。

詳細は後日webページで

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