自然に動く

胴体が動くから腕が動く、あるいは、腕につられて胴体が動く。
それが自然だろう。
その動くべき胴体の感度を良くする。
あるいは、滑らかに稼動するように作る。
そこが身体への基本的な躾けということになる。
その為に、胸骨を操作することで、腹部と胸骨を切り離し背骨を操作することになる。
腹部を柔らかく使えるということは、腰の緊張が無い、背中の緊張が無いということで、それが腰を使え、背中を使えているという結果になる。
胴体が動いても腕がつられて動かない、腕が動いても胴体がつられて動かないというのが、身体がバラバラ1だということだ。
身体のバラバラ2は、何をしようとしているのか、という意識の働きと、身体が動いていることと、くっついていないことだ。
これは気持ちと意識が釣り合っていないのだ。
その二つのバラバラさを克服していく。
その為には、バラバラだと認識できなければならない。
それがワークショップの一コマだ。
新しい体操、新しい動きのフレーズを覚えるワークではない。
その体操やフレーズを行う身体の基本的な仕組みにそった動きを、身体に認識させる為のワークだ。
日常の動きや、武道や格闘技、そしてパフォーマンスとしての動きが、美しく力強くなるようにする為のものだ。
いわば、エンジン開発のようなものだ。
元々は軽四のエンジンでしかないのを、F1級にすることではない。
軽四のエンジンの能力を、全部出し切る為のものだ。
ただ、ややこしいのは、自分一人が能力を出し切ることが、出来ないのが人生であり社会だ。
人との関係の中で、あるいはモノとの関係の中で自分を出し切る必要があることだ。
他人と自分。
自分とモノや道具。
その接点にあるのが「感覚」だ。
そこも突っ込んでいくワークだ。
京都ワークショップまで15日。
■5月2.3.4日は京都での3回目になるワークショップを開きます。
https://www.hino-budo.com/index.html
「お知らせ」からリンクしています。
■ 9月13,14,15,16,17日、定例の東京でのワークショップが決まりました。
場所も、何時もの新木場マルチスタジオです。

詳細は後日webページで

Follow me!