丹田と腰
外国に行っても、腰とか丹田がどう大事なのかを質問される。
丹田という事では、自律神経系の集まっている場所だから、ということで、どれだけいわゆる副交感神経系を使っているのか、という意味だ。
と解釈していると説明する。
身体ということで言えば、腹部に縦系でストレッチが出来ていなければならない。
それは、上半身と下半身を繋ぐ要になるからだ。
同時に腰が意識されてはいけない。
意識されるほどに緩むからだ。
緩むから、そこでも下半身と上半身を分断させてしまうのだ。
腰で折れない為に、腰を緊張させない。
つまり、むやみに意識したり、力んだりしてはいけないということだ。
それらは、身体にプレッシャーをかけなければ分からない。
無意識的に、自分はどうなっているのかを知る必要があるのだ。
その意味で、力任せの稽古も必要なのだ。
力任せに投げようとした時、腰に力が入る。
あるいは、押そうとした時、腰に力が入る。
何でもそうだ。
力任せの時、あるいは、相当の力が身体に掛かる時、腰に力が入る。
足の指先にも入る。
そんな時、必要なのが腹部のストレッチだ。
胸骨操作なのだ。
腰が大事だというのは、腰に力みがあってはいけない、ということだ。
それは、故塩田養神館館長の姿を見れば良く分かる。
あの小柄な体格だからこそ、腰が大事を体現していなければ駄目だったからだ。
外国で、2m以上の人を相手にした時、つくづくそのことが大事だと実感する。
縦系の連動で、身体全体を感覚出来る様にしておかなければ、身体から力は出ないということを。
京都のワークショップでも、もちろん、この縦系の連動は主要メニューの一つだ。
■5月2.3.4日は京都での3回目になるワークショップを開きます。
https://www.hino-budo.com/index.html
「お知らせ」からリンクしています。
■ 9月13,14,15,16,17日、定例の東京でのワークショップが決まりました。
場所も、何時もの新木場マルチスタジオです。
詳細は後日webページで