(無題)

2002年に書いた「こころの象(かたち)」を読み返している。
この本は、武神館初見宗家や、日本建築を通して、日本人の持つ美意識や感性を書いたものだ。
日本の伝統武道という身体文化を、ローカルな捉え方ではなく、感性というところを視点にしたものだ。
何時も通訳をして貰っている、フィンランド在住の役者武田結子さんが翻訳をしてくれた。
今読むと色々穴もあるが、勉強になる。
自分で書いた本で勉強になる、というのは、おかしな話だが、忘れている大事な事を思い出させてくれたりで、勉強になるのだ。
稽古、あるいは、自分の将来ということで、役に立つ事が散りばめられている。
イメージの大事さや、何を目標にしなければならないのかも書かれてある。
もちろん、読み解ける人には、ということだが。
この本は10年ほど前にスペイン語に翻訳され、ヨーロッパ圏で発売された。
続いてフランス語、ドイツ語と次々と翻訳されたのだが、何故か英語にはなっていなかった。
当初、英語が良いのでは、と周りの人から言われていたが、残念ながら英語に翻訳してくれる信頼できる人がいなかった。
だから、色々ありスペイン語ということになったのだ。
しかし、スペイン語の本は、諸事情で原本からカットされた部分が多い。
だから、オリジナルとして英語での出版となったものだ。
この本は、当時じゅんく堂書店では、長い時間をかけて平積みしてくれていた。
異例の取り扱いをしてくれていた。
そういった人達のおかげで、2年後には第二版目を刷ることになった。
出版は難しい。
その出版社の意向というのも入り、一から十まで自分の書きたいように、と行くわけではない。
もちろん、有名な人や売れる本を書く人はその限りではないだろうが。
私のように、書きたい事を書きたい、と譲らない、ましてやニーズなど殆どないだろう、という事に挑戦している人には難しい。
京都ワークショップまで後14日。
■5月2.3.4日は京都での3回目になるワークショップを開きます。
https://www.hino-budo.com/index.html
「お知らせ」からリンクしています。
■ 9月13,14,15,16,17日、定例の東京でのワークショップが決まりました。
場所も、何時もの新木場マルチスタジオです。
詳細は後日webページで

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