なりきる力

大騒動の土曜日だ。
時期外れの低気圧の襲来ということで、警報、注意報が出まくった。
我が道場も、飛んでしまうものを整理した。
しかし、ほんとに大雨が降れば、まだ復旧していないところが心配だ。
東京へは、今日着いておいた。
例によって、きのくに線が明朝運休の可能性があるからだ。
原稿を打ちながらTVをつけていると、アントニオ猪木と脳外科の先生が対談していた。
その脳外科の先生が、面白い言葉を口にした。
手術の成功や回復が早い人は「患者力」があり、その患者力が必要だと。
それは「なりきる」ということだそうだ。
なるほど、である。
それは、どんなことでも共通する。
ただ、そのことを言葉で説明するのは難しい。
よいタイミングで出した洒落を説明できないのと同じだ。
「どんなことですか」という、たった一つの言葉を持っていると、その「なりきる」にはなりきれない。
どんなことですか、からスタートすれば、芝居になるからだ。
素直になればいい、という、またまた説明不能な言葉と共通する。
今回のフランスとベルギーのツアーで、私がやたらと口にした言葉は「頭のリラックス」だ。
身体のリラックスでは無い。
元々そんなもの有る筈も無いからだ。
「リラックスして」というと、決まって身体をブラブラにする動作をする。
いくらそんなことをしても、頭では余計な意識が働いていたり、緊張していたりするのだから、全く意味の無い事だからだ。
それと「どんなことですか」は同じだ。
患者力という事で言うと、それは私の解釈だが、私が風邪で熱などを出した時に使う手の事だと思う。
熱にうなされるのだ。
病人になり切るのだ。
「もうあかん、死ぬ~」と布団の中に潜り込む。
そうすると、回復が相当早くなる。
もちろん、熱を我慢して稽古が出来ない事は無い。
しかし、それをせずに自分からダウンするのだ。
「なりきれる」という習慣を持てば、誰でも出来る。
それは、人生や社会で、どんなことにも応用できる。
それこそ潜在能力の開発だ。
風邪の時に試して、獲得して欲しい。
というような、話が飛び交うワークショップ京都。
5月2日からです。
■5月2.3.4日は京都での3回目になるワークショップを開きます。
https://www.hino-budo.com/index.html
「お知らせ」からリンクしています。
■ 9月13,14,15,16,17日、定例の東京でのワークショップが決まりました。
場所も、何時もの新木場マルチスタジオです。
詳細は後日webページで

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