こころの奥で繋がる

今月末は「武禅」。
そして、京都のワークショップと続く。
そこで行う、正面向かい合いは、相互のこころの奥で繋がりあうことだ。
もちろん、正面から向かい合った結果としてだが。
だから、こころの奥で繋がり合おうと思ってもそれは出来ない。
先日、マルセイユのワークショップの食事会の時、マルセイユバレエ団のカテリナと、正面向かい合いの話になった。
それは木下さんが話題にしたからだ。
大方の人は、こころを閉ざしているから、人と本当の意味で関係しあえていない。
だから、人と関る喜びや感動を知らない、と説明した。
そして、カテリナと向き合った。
しばらくしてから、彼女の目から涙がこぼれて止まらなくなった。
その時は、彼女はその話をしなかったが、後でメールをくれ、初めて自分のこころの最も深いところに届いた、ありがとう、と書かれてあった。
人が向かい合えれば、そして、本当に関れればお互いに幸せな気分になる。
このカリキュラムを続けると、目に力を入れる人が出てくる。
睨みつける人もいる。
しかし、これは大きな間違いだ。
目に力が入ったり、睨みつけるという意識状態になれば、相手からの意思を受け取ることが出来ない。
正面向かい合いは、一方通行ではないのだ。
カテリナは、そもそもが相当強い意志を持っていた。
だから、私に向かい合って来れた。
だから、そこでの相互作用として、こころの扉が開いたのだ。
そもそも目に力が入ったり、睨みつける、というのは、想像出来るとおり、自分を相手に押し付けているだけなのだ。
目は見るものではない。
目で感じ取っているのだ。
そういった意識の切り替えが起こると、きっとその人の見る世界は、隣にいる人とは全く違う世界を体感していることになるのだ。
しかし、やろうと思っても出来ない。
やろうという意識が働いたら、もう既に臭い芝居の世界に入っているからだ。
言葉に支配されてしまっている我々には、相当難しい。
だから、稽古を積み重ねるしかないのだ。
それを昔は修行と呼んだのだ。
■5月2.3.4日は京都での3回目になるワークショップを開きます。
https://www.hino-budo.com/index.html
「お知らせ」からリンクしています。
■ 9月13,14,15,16,17日、定例の東京でのワークショップが決まりました。
場所も、何時もの新木場マルチスタジオです。
詳細は後日webページで

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