とりあえずはあかんで
おっとう!
急勾配の屋根での作業。
とにかく屋根が滑る。
とっさに掴んだロープ。
ところがそのロープは、どこにも結んでいなかった。
一瞬焦ったが、その緩んだロープで助かった。
ほんとに、身体は微妙だ。
決して頭は追いつかない。
一寸どこかに触れているだけで、バランスが丁度良いようになる。
道場を建てている時、10メートルの高さに直径30cmの丸太の上を歩いていた。
垂木を組む為だ。
色々な事を試したが、結局丸太の上を歩くのが一番早いと判断したからだ。
風に煽られることもある中、垂木を持って丸太を歩く。
垂木を持っていることが、身体のバランスを保ってくれているのだ。
鳶職でも無いので通常の判断では、無理というようなことなのだが、身体に任せてしまうと上手くいった。
判断の前に、感情や心理があり、もっと前には習慣など、無意識的な情報を沢山持っている。
それが判断に影響を与える。
この場合だと、危ない、恐い、落ちたらどうする、あの時はこうなった等々があり、判断へと進む。
そうなると、やらない、やれない正当な理由を、いとも簡単に引き出すことになる。
それが意識に操られている自分、ということだ。
とにかく、片っ端から修理して行くから、その過程で屋根の軒が無くなったりする。
それが雨のきつい日には大変なことになる。
雨漏りだ。
軒を作らなければいけないが、それだと大工事になるので、お得意の「とりあえず」ということになる。
ほんとは、このとりあえずは、絶対にやってはいけない事なのだ。
それはこの道場でつくづく思い知らされた。
しかし、様々な要因があるので、その時は、とりあえずでしかやれなかったから仕方が無い。
■医療や介護の現場に即したワークショップを開きます。
3月16日東京。詳しくは下のwebページで。
http://realcontact.jimdo.com/
■5月2.3.4日は京都での3回目になるワークショップを開きます。
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「お知らせ」からリンクしています。
■ 9月13,14,15,16,17日、定例の東京でのワークショップが決まりました。
場所も、何時もの新木場マルチスタジオです。
詳細は後日webページで