清濁混合

伊達巻寿司。
子供の頃の超御馳走、だったかどうかは忘れたが、子供の頃は伊達巻が大好きだった。
周りを囲んでいる柔らかい卵、桜デンプ、醤油味の椎茸のみじん切りというのか、何と言うのか知らないが、その椎茸の煮物。
もっと入っていたが忘れた。
印象に残っているのがこの2点だ。
その幼児体験から、今でも伊達巻寿司が好きだ。
当時、この桜デンプは、市場の佃煮屋で売っていた。
色とりどりのデンプに目を奪われ、その店の前でじっとしていたのを思い出す。
お婆ちゃんが「はよ、おいで」と、私を何時もせかしていた。
それを思い出した時、同時にイカかスルメの荒煮も思い出した。
金色に光って、何とも神々しい食べ物だ。
といっても、単にスルメの砂糖漬けのようなものだ。
それらは、多分赤色何号とかチクロとか、強烈な食品添加物が入っていたのだろうと思う。
いやいや、添加物が入っていたのではなく、添加物の中に食べ物が入っていたという感じもする。
昔は、舐めたら舌が真っ赤々になったり、真っ青になったりしたものだ。
多分そんなものを口にすることで、内臓が鍛えられたのだろう。
何でもそうだが、純粋培養ほど弱いものは無い。
常に清濁混合だ。

Follow me!