(無題)
武道における「型」ということをずっと、ずっと、ずっと考えている。
意味にしろ、役目にしろ、とにかく、考えている。
型がなければ、一から考えていかなければならない。
編み出していかなければならない。
それはそれで楽しいのだが、考えている道筋が正しいのかどうかは分からない。
確かめる術が無いのだ。
もちろん、実際的に現代という時代において、400年前にあった「型」を考える事等不可能だ。
しかし、一人でやれるところまでやらなければ、ヒントがたとえ目の前に有ったとしても逃してしまう。
やることをやっていなければ、何も掴めないのだ。
そんな中で、色々な縁で「型」と出会ったりする。
その時、走馬灯のように道筋が回る。
本質が合致した時、どれほど嬉しいか分からない。
もちろん、やることをやっていても、ヒントもチャンスにも恵まれないかもしれない。
そんな話を大晦日に友人と話していた。
「アキラは大変やな」
「人生そんなもんやろ」
そのそんなもんやろを、今年も当然やり続けていく。
武道の具体としての身体運動。
そこを突っ込んでいくと、西洋的な運動論や身体論の欠陥が浮き彫りになってきた。
その事を、色々な分野で活用して貰っている。
今後、大事なところはそこだろう、と最近思う。
今年はまず一月に、ある病院の医師達を研修することになっている。