「Here Now」
今日で、今年の稽古は終わり。
先日の忘年会は田中さんのピアノで盛り上がった。
こんな楽しい時間は、直ぐに終わってしまう。
終わり、というのは何時も寂しい。
しかし、逆に終わりがある、だから楽しいとも言える。
一人っ子だったせいか、子供の頃は誰かと仲良くなったり、友達になったりすることが無性に楽しかった。
その仲良しが引越しして、会えなくなると知ると泣いた記憶がある。
「会う、そして別れ」に対して、全く慣れていなかったのだ。
そんな体験が、意識を切り替える、ということを訓練させた。
そして、「終わりがある」ということから、であるから、せめてその時間だけでも集中しよう、ということに繋がっていった。
それは、人の生死を沢山体験することで、より確信した。
外国では「Here Now」という禅の考え方が流行っている。
全てはまさにそうなのだが、その言葉を発せられる人生は生きてはいない。
所詮、頭の中の世界の話だ。
その言葉が流行っているのは、その人達の人生がそうではないからに他ならない。
現実の世界は、我々の思考や感情とは関係なくある。
せめて「Here Now」と時間を切り取れるように、一瞬を一生懸命生きよう。