クリスマスイブ

今日は、クリスマスイブ。
明日はクリスマス。
21歳の時、有名なラテン音楽のコンボにいた。
ホテルのパーティや、色々なパーティの仕事で、この時期テンテコマイだった。
大阪の梅田にある有名なレストランでのパーティを終え、ドラムセットを片付けていた時、身体に異変が襲った。
バスドラムを持とうとして、フリーズしてしまったのだ。
そう、ぎっくり腰だ。
冷や汗がタラタラ流れ、どうしようかと頭もフリーズしてしまったのを覚えている。
今の今でドラムの替えはいないからだ。
メンバーに抱きかかえられて次の会場に向かい、抱きかかえられてドラムの前に座り演奏。
抱きかかえられて控え室へ。
しかし、ドラムは演奏できたから不思議だ。
それ以来、何度となくぎっくり腰には泣かされた。
だからと言っては何だが、腰だけは大事に使っている。
その時に、発見したのは綿の晒しだ。
ビッチビチに骨盤から腰を締め付けるのだ。
そうすると、ある程度の動きには耐えられる。
何よりも治りが早いのだ。
ほんとは安静に、ということだが、私は逆に晒しでサポートし、普段どおり動けとアドバイスする。
大方の人は、それが一番治りが早い。
しかし、これを読んで真似をする人は、自己責任でお願いします。
というのは、実は方法ではなく、人間関係という、目に見えないものが、良い方向に働くように作用するからだ。
もちろん、その逆もある。
9月に東京のワークショップに参加していた人の中に、ある高校の体育の講師がいた。
その方の奥さんが寝たきりで、身体中に痛みが走っているという。
講師の方は治ると信じておられた。
色々と話を聞き、大丈夫ではないかと感じたから、一つ二つアドバイスをした。
それから数ヶ月、嬉しい便りが届いた。
奥さんは歩けるようになったそうだ。
それは、ご本人がどれほどご主人を信頼していたか、ということ。
そして、自分自身も何かピンと来たことがあったということ。
それらの相乗効果が、その結果を生んだのだ。
ぎっくり腰で、両肩を支えて貰って歩行困難なのに、ドラムは叩けた。
そこに潜んでいるものがヒントだった。
方法ではなく直観的な何か。
その事が、関係というもの、あるいは、人というものを良くもすれば悪くもするということだ。

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