フィギュアースケートで

「細かいところを言えば、まだまだ直すところが沢山有って…」
フィギュアスケートの男子フリーで、最高の演技をした高橋選手のコメントだ。
多くのアスリートは、インタビューを受けた時、こういったコメントをする場合が多い。
そんなコメントを聞いていて、いつも羨ましく思う。
「まだまだ直すところが沢山あって」と言う様に、自分のやっていることを、自分そのものも含め如何に客観的に観察しているか、ということだ。
そして、その観察眼は自分自身の技術の成長と共に、どんどん成長する。
だから、永遠に「満足した」という結果には辿り着かない。
それが人の仕組みだ。
その仕組みを巧みに利用するということが、自分を生長させて行く為の方法だ。
「技」という言葉が様々なジャンルにある。
私はこの言葉を、単なる「技術」、つまり、人の感情や理性、精神、心理等とかけ離れて有るもの、だとは解釈していない。
人としての自分そのものが深く関っているものだと解釈している。
そういった、自分を見詰める術を持たない人は、どういう方法で自分を見詰めるのだろう。
「まだまだ直すところが沢山あって」という言葉を、そのレベルで使ってみたいものだ。

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