打たれ強さ

BSでXファクターという、オーディション番組がある。
昨年も、この番組を見て非常に勉強になったから、今シーズンも見ている。
とにかく、きちんと審査するのが面白い。
直球を投げるのだ。
「才能が無い・歌手の声ではない・余りにもひどくて言葉が無い・さっさと帰ってくれ」
それに対して、悪態をつく者もかなりいる。
もちろん、テレビだから面白いものだけを拾っているのだろうが。
それを見ていて、外国と日本の違いがはっきり分かるから面白いのだ。
また、トップモデルのオーディション番組もある。
そこでも辛らつな言葉がどんどん出る。
「まるでゾンビだ・死体コンテストなら優勝するよ」
見ていてその通りだから「上手いこと言うな」と大爆笑する。
これが日本の番組なら、色々なところからクレームが出るだろう。
そして「ひどい・そこまで言わなくても」となるのだろう。
でも、私の小学校時代は、そういった言葉のオンパレードだった。
言い合いだ。
良いことなど誰も言わなかった。
まずは、けなすところから入る。
例えば「なんや、その服」という具合だ。
今は「いいね、その服」から入ると聞く。
もちろん、男同士の会話でだ。
全く反対の言葉になっていったのは、徐々にだろうか。
それとも、ある日突然になったのだろうか。
そんなことに興味が湧く。
私は、けなされなれしているから、社会に出て少々何を言われてもへこたれることも、怒りを覚えることもなかった。
悔しい、という気持ちはあったが、それが逆切れになることはなかった。
我々の世代の中でも、やんちゃな連中は皆そうだと思う。
それらの言葉が、自分の行動の原動力の一つにはなりはしたが、諦めの気持ちにはならなかった。
今の人達に、そんな強さをしっかり教育して上げて欲しい。
そうか、教育では無理か。

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