いずこも同じ秋の夕暮れ

平岡さんとの打ち合わせを終えた。
とにかく台本と構成だ。
太鼓をどうからめるか、魔女との絡み、奥さんとの絡み。普通に進んでは全く面白くも無い。
そんな話で、お酒も進んだ。
とにかく作ってからぶっ壊す作業に入るしかない。
打ち合わせの中で、芝居の演出事情について話を聞いた。
脚本家というか、劇作家というか、その立場の人が演出をするようになっているそうだ。
つまり、観客の立場からの演出ではなく、劇作家という立場から演出をするそうだ。
劇作家の世界を作り上げるのだ。
もちろん、話だけを聞けば、それで良いのでは、と思うだろう。
しかし、そうではない。
演出はあくまでも観客の立場からやていかなければ駄目なのだ。
何がどうあろうと、観客が感じるもの、観客に響くものに仕上げる為に演出があるのだ。
その客観的立場の人が不在になっていくことで、観客に向かえる役者が育たなくなるのだ。
そんな話で熱く盛り上がった。
「きっと、我々が話をしている事は、通じないのでしょうね」
で幕を下ろした。
いずこも同じ秋の夕暮れ。
しかし、そう言っていてもどうにもならない。
その意味でもワークショップを続けて来ているのだ。
面白いのは、関係性のワークショップで響いてくれるのが、意外と何もしていない主婦であったり、サラリーマンの人であったりするから面白い。
それは人生での、関係性にまつわる問題が山ほどあり、それをどうにかしたい、と思っているからだ。
関係性そのものを問題にしていないパフォーマーでは、どうにもならないのに。
9月15.16.17.18.19日東京ワークショップ
https://www.hino-budo.com/

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