質問から

大学生から質問で「予選では実力を発揮できるが、本選になると途端に駄目になる」というのがあった。
もちろん、色々な原因は考えられる。
一番の大きな原因は、予選とは心理状態が変わったということだ。
つまり、過度なプレッシャー、あるいは、別のプレッシャーを生み出しているからだ。
で、その原因は?となる。
一つは、自意識過剰気味がある。
それは、「本選だから」とか、「相手は強い学校だから」とか、結果として、自分が試合でどうするのか、とは具体的に関係の無いことに、気を回してしまっている、ということだ。
「高校時代からメンタル面が弱くて」というのもあった。
大方の大学生はメンタル面は弱い。
その質問をした女性は、その大方の学生よりも少し敏感なだけだ。
メンタルが弱い、と気付いているだけ強いということも言える。
つまり、対策を取れるということだ。
敏感だから、自分自身の緊張している状態や、生理的に身体が変化していることに気付いて、それがまた助長され、身体が緊張し思うような結果を出せないだけだ。
敏感な人に鈍感になれ、と言ったとしても、それはどだい無理な話だ。
だから、自分のやるべきことに集中できるように、徹底的に訓練しろ、と言った。
しかし、自分のやるべきことと言っても、それは漠然とした言葉の話ではない。
あくまでも具体的な事だ。
具体的に何をどうしてどうするのか、それを、徹底的に頭に像として描くのだ。
途切れたら、またやり直す。
それの繰り返しで、途切れなくなる。
これは、先ほどの自意識過剰気味にも当てはまる。
もちろん、それは試合の時だけやろうとしても出来ない。
日頃からその訓練をやり続けなければ、実際には出来ない。
偶然出来る事はあっても、100回やって100回とも出来るようにならなければ意味は無い。
この意味は無い、というのは、試合として使えないから意味は無い、ということではない。
人生で使えないから意味は無いということだ。
当然、稽古の時間はその分増える。
しかし、それは自分の糧になることだ。
大学は、あくまでも学び舎だ。
であれば、折角の部活で得ることを作らなければ、その時間がもったいない。
…とは思わないだろうか。
9月15.16.17.18.19日東京ワークショップ
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