何を目指すのか

先日、全国少年少女レスリング大会で、本部道場に通う一人の息子二人が揃って2位になった。
その試合を見ていなかったから、昨日その映像を持って来てくれた。
2位は悔しい!
その敗因は何だったのか?
そこを見極めたかった。
それこそ傾向と対策だ。
兄弟は二人とも、優勝する気で家を出たので2位には、少ししょんぼりしていたそうだ。
決勝を見ると、「まあ、ええやん」という感じだ。
優勝した少年は、勝つ為に徹底的に練習を積んで来ているのだ。
当たり前だ。
試合だから勝つ為に練習を積んで当然だ。
しかし、こちらの兄弟は、「今、勝つ為に」は全く目指していない。
それよりも、伸び伸びと動き、相手を感じ、様々な合理的な身体使いをマスターしていくことを目指している。
その過程で優勝が有れば良いというものだ。
つまり、大人になること、社会人になることを頭においてのトレーニングだ。
この大会に出る大方の少年少女は、殆ど毎日、所属するチームやクラブで練習をしている。
筋トレも盛んなようだ。
それは画面に映る子供達の体型を見れば良く分かる。
筋肉が発達しすぎて、骨の成長を妨げているのだ。
しかし、こちらの兄弟は週に2回、今は夏休みだから3回位練習に行くだけだ。
兄ちゃんの方は、別のスポーツもやっている。
そちらも試合がある。
だから、楽しく伸び伸びとレスリングをしている。
とにかく、昔我々が身体だけで遊んだように、身体を動かし色々な事を考えられるのが一番だということで、そうなることを目指したものだ。
もちろん、レスリングそのものも根底から考えている。
お仕着せの練習は一切していないのだ。
だから、その意味でもこの兄弟の2位は快挙なのだ。
試合会場では、もはや無名の少年ではない。
少年の試合は、親達やコーチたちのターゲットになっているそうだ。
「家ではどんな練習をしているの」と聞かれるそうだ。
二人は笑いながら
「ひみつ」
9月15.16.17.18.19日東京ワークショップ
https://www.hino-budo.com/

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