適切な練習とは

どんなことでも、その目的に向かった練習を作るというのは難しい。
それは直接相手と競り合う格闘技のようなものも、逆に個人としての記録に向かうのもの、種類が違うが同じ難しさがある。
だから、それぞれのジャンルの頂点に立つ人達は、ある意味で練習作りの達人だとも言える?
しかし、それはあくまでも正論で、身体を使ったそういったものの大方は、練習の作り方というよりも身体能力が高い、身体能力の優れている人が頂点に立っているのだ。
つまり、全ては個人の能力に委ねているということだ。
逆に言うと、適切な練習メニューを作る事が出来ないということでもある。
結果、身体能力の高い人だけが頂点に立つ、という結果になっているのだ。
もちろん、ある意味で練習メニューと言っても、それをどうこなすのか、それは全て個人の持ち場だ。
いくら優れたコーチがいようが、優れたメニューがあろうが、それを料理する個人の能力次第だ。
ただ、個人の能力次第を超えたレベルというのがある。
それはオリンピックなど、競技人口が多くて、その競技の頂点に立つ人達だ。
メダリストやそれを狙える人達全ては身体能力は天才だ。
そこでの勝負だから、独自の練習を作り出すことで、目の前にある頂点を目指したり、頂点死守が出来るのだ。
もうすぐオリンピックが始まる。
優れたパフォーマンスが出来る裏には、身体能力を超えた何かがあるからだ。
そんな事に視点をずらした時に、人という私たちの無限の可能性を感じ取る事が出来る。
今日は、代々木体育館で全国少年少女レスリング大会が行われている。
本部の道場に来る青年の子供達兄弟も出場している。
彼らは先日の大阪大会で、兄弟優勝をした。お兄ちゃんは、過去3回も負けている相手に、問題なく勝っての優勝だった。
そんなレベルでも、個人の葛藤、乗り越えていかなければどうしようもない壁が現れる。
それは肉体の問題でも、練習内容の問題でもない。
精神の問題なのだ。
そこを一つ乗り越えれば、身体は自動的に動き出す。
レベルが上がるとまた壁が現れる。
その繰り返しが人を成長させるのだ。
「優勝やで!頑張れ!」本部で最後の稽古をした時、発破をかけた。
7月28.29.30日沖縄ワークショップ
9月15.16.17.18.19日東京ワークショップ
https://www.hino-budo.com/

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