人の違いを感じ取る

昨日の夜の稽古は、突合一発。
それこそ、片手胸掴み、片手片手取りとそのバリエーションで展開した。
パリのワークショップに来ている人達は、全員体験者だから要領は理解している。
しかし、要領を理解しているのと出来るのとは違う。
突合は体重を移動する為の基本の一つでもあり、相手と関係するということの実際を実感できる為の一つでもある。
だから、武道において最も重要な要素でもある。
だから「出来た」ということではなく、感覚を植え付けるということが稽古になる。
バリエーションは、皆ワイワイ言いながら、頭を悩ましながら取り組んでいた。
身体に一つの衝撃を与えると、身体はその衝撃に対して無意識的に反射を起こす。
それをきちんと汲み取るのだ。
そして、この稽古で面白い事も分かる。
それは人は全員違う、という最も普遍的なことだが、実際はでは何がどう違うのか、となった時、この場合は、相手によって力が違うということだが、それを身を持って分かるということだ。
その相手の力の違いによって、こちらのやることは変わっていく。
そこを確かめる稽古でもあるのだ。
福岡のワークショップでも、この「人の違い」を身体で聞き分ける、というワークは随所にある。
というよりも、私のワークはその一語に尽きるかもしれない。
「感じる」という言葉は単純で、誰にでもある入口だが、その働きを積極的に使うと、判断ではなく身体が答えを出してくれるのだ。
●ワークショップのお知らせです
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