寝かす

ある有名な建築家が、建物のデザインを思いついた時「これは真夜中に書くラブレターと同じですから、一晩寝かせなければダメなのです」と言っていた。
それはどんなことでも同じだ。
時間が経って読み返すと、何じゃこれ、ということの方が多いのだ。
それは書くことによって、あるいは、口に出すことによって、改めて脳が整理してくれるのだが、それを待つ必要があるのだ。
書く、口に出す、そして、寝ることによって脳が整理する、その繰り返しが、自分の頭を整理するパターンだ。
先日の柳生新陰流の取材も同じだ。
当日は、あれもこれもと浮かんでは来るが、それはまとまらない。
一晩寝かせると、色々と整理されており、じゃあここから、という具合になる。
そして、一行でも書くと、そこから様々な情報が蘇ってくる。
そして、また混乱が始まり、又寝かす。
その意味で意識を切り替えることが非常に大事だということだ。

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