気持ちが良い
朝から気持ちが良い。
東京で買い物や店に入ると、「お前は一体何様や」と思えるほどぶっきらぼうな人間が多い。
客よりも、売る側の方が優位なのだ。
でもぶっきらぼうだけならまだましで、どういう訳が偉そうに構える人もいる。
特に老舗と言われている店に多い。
そういう人がいる店は不味いのが定番だ。
それは、ここ10年そんな店を体験してきたから分かる。
こちらの気分によるが、そんなぶっきらぼうな人の態度に反応して「何やお前、おれは客やぞ」と言ってしまう事が多々ある。
そんな反応を起こすと、当人は目を丸くする。
もちろん、当人はそんなつもりではないからだ。
しかし、いくらそんなつもりでなかっても、第三者から見ればそう見えてしまう。
東京にいる人達は、そういう人達の態度に慣れてしまっているのか、あるいは、まるっきりの不感症になっているのか、逆に、無視を決め込んでいるのか。
そんな事が気になる。
今日の朝、浅草に弁当を買いに出た。
「いらっしゃいませ」と笑顔いっぱいの店の人。
思わずつられてこちらも笑顔になる。
「おお~これやんけ!」どうして、この女性のように満面の笑みになれないのだろうか。
しかも、「いらっしゃいませ」は、あの気持ちの悪いマニュアルではない。
声はどこへ飛んで行ってしまうのだろう、というものではない。
その女性が「いらっしゃいませ」と言っているのだ。
「ありがとう!」嬉しくなって返してしまう。
先週は「武禅」だったから、その余韻を引きずっているので、人に対して極端に敏感になっている。
だから余計に、その「いらっしゃいませ」は響いた。