フォーサイスカンパニー2

今日は皆と顔を合わせた途端、筋肉痛で身体中が痛いと言っていた。
しかし、今日のストレッチの方がもっときつい。
それは皆は本当のストレッチを知らないので、そこを厳密に指導しようと思っている。
だから明日はもっと身体が動かないだろうと思う。
改めて言うまでも無いが、私のワークはどこへいっても同じ事をしている。
違うのは、取り組んでいる人達だけだ。
だから、取り組む人の違いがとてもよく見える。
手首を掴んで腕を引く、という基本になる稽古も、フォーサイスカンパニーでは、誰も楽しそうにはしていない。
感覚が繊細な分だけ、自分のミスも相手のミスも発見しやすいからだ。
また、何を稽古しているかを認識しているからだ。
今日は集中的に、触れている部分から相手を「聞く」をやった。
だから、この手首を引くも皆は恐ろしく慎重なのだ。
しかし、それだけ集中するから、スタジオはかなり濃い密度の空間になる。
初めて取り組んでいるダンサー達は「頭がこんなに静かになったのは初めてだ」と驚きの声を上げている。
集中とはそういうことだ。
だから、大方の人は集中しているといっても、余り集中出来ていないということになる。
最初はリーダーが一人だが、次にリーダーを二人にした。
途端にそれぞれのダンスになってしまう。
その辺りは質はともかく、全世界共通なのだろう。
「ちゃうで!それっておかしいやんけ。自分勝手に動いてしまっているんだから意味無いで」
「日野見本を見せて」
「ええよ」
この日本語で通じてしまうから面白い。
私がヨネとアマンシオをリーダーにして動くと、全員フリーズ、そして沈黙。
しばらくの時間を置き溜息。
全部このパターンだ。
明日はリハーサルを見て欲しいとのことなので、お昼にはスタジオに行く。
夜は、また安藤さんのお世話になった。
アマンシオも合流した。
色々な話で盛り上がった。
何でもイースターの時に、パーティを開いてくれることになった。
4月20日からの京都ワークショップ
「身体と向かい合う3日間」のお知らせ
https://www.hino-budo.com/2012-KYOTOWS.htm

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