フィンランド2
やはり、朝5時目が覚めてしまった。
朝食をとり昨日武田さんと散歩をしたコースを散歩。
約2時間ほど歩きまわった。
これで疲れて寝てしまえるだろう。
ワークショップの会場へ向かうと、入口でこちらに手を振る二人連れがいた。
パリから一番熱心な二人が来ていた。
この二人がいたら、少なくとも私自身は飽く事はない。
「久しぶりだね。仕事は?」
「大丈夫休みだから」
ワークは何時もの通りだ。
もちろん、ここフィンランドでは初めてなので、胸骨操作の説明から始めた。
どうも言う事を聞かないものもいた。
2人はフィンランドで一番有名なコンテンポラリーダンサーだという。
二人を観察していると、話を聞かないのではなく、聞けないのだ。
こちらの指示通りに動く事が出来ないだけだ。
それと、30歳代後半だと思えるが自意識が幼稚過ぎるから、自分達だけで遊んでいるだけなのだが、一生懸命にやっていると錯覚しているのだ。
これで舞台をやっているのだと思うとゾッとする。
もう一人ダンサーがいた。
それは若いが、やはり何一つやれない。
自分勝手な事しかやっていないというのは、他人のルールを理解できないということだ。
でも仕方が無い。
共通言語を持たない、と自分で拒否しているのだから。
コンタクトインプロをしているという。
コンタクトインプロをどう思うと聞くので面倒だから
「興味が無い」と答えた。
武道関係では自分なりに勝手にやる者は常にいる。
今回も6人ほどいた。
最初は、色々と指示を出していたが、面倒なのでやめた。
「勝手にやっとけ」という感じだ。
しかし、こいつらアホかということもあり、
「今稽古をしているのは、肘を脱力するという稽古だ。よく見てくださいね。この運動だけならきっと幼稚園の生徒でもやれると思いませんか?」
と投げかけた。
真面目に取り組んでいる人は真顔になる。
しかし、勝手にやっている人は、見事にその言葉すら聞いていない。
だから、顔色一つ変わらない。
当然、「勝手にやっておけ」というこちらの態度も見えないし感じないのだ。
逆に素晴らしい感性の若者もいた。
ボクサーだそうだ。身体そのものは筋トレで作り上げられた硬いものだが、動きは柔らかいし、組み稽古の意味を直ぐに理解した。
体格は非常にいいから、稽古相手にする。
私が意識を同調させると、笑い転げてひっくり返る。
これは嬉しいし珍しい。となると、明日のワークが楽しみになる。
パリから来た二人、やはり二人で熱心に工夫し合ってやっている。
さて、フィンランドと言えばサウナだ。
と思いながら海水パンツを持って来るのを忘れた。
半ば諦めていたのだが、ここのホテルのサウナは、バスタオルで大丈夫だという。
ということで、朝からサウナだ。
目の前に氷の湖を眺めながらのサウナ。
フィンランドを満喫だ。
先ほど、フォーサイスカンパニーの安藤さんからメールが入った。
こころはフランクフルトに飛んでしまう。
4月20日からの京都ワークショップ
「身体と向かい合う3日間」のお知らせ
https://www.hino-budo.com/2012-KYOTOWS.htm