「ハイ!」気持ちが良い

先日韓国から理学療法士ら若者二人が大阪道場に来たという話を書いた。
そして、やたら素直なのには驚いたとも書いた。
今、東京教室に来ている日本の若者が、それに匹敵するくらい素直だ。
久しぶりに大きな声で「ハイ」と答えるのを聞いた。
これは聞く側の人間としても気持ちが良いし、周りの人間も気持ちが良くなる。
この反応が、社会生活では一番大事だ。
どうでもいいような屁理屈を千程並べる人が多い中で、一言「ハイ」は爽快だ。
その言葉一つで、どの程度の理解度か、あるいは、今どういう心理状態かが分かる。
それが日本の根源に流れる目に見えない文化だ。
屁理屈千のような説明を多用するのは、日本のものではない。
だから余計に違和感を感じる。
「死ぬまでしゃべっておけ」
と、何時も反応してしまう。
「ハイ」は、関係性を作る入口であり、鍵になる。
それは、私が社会に初めて出た時に知ったことだ。
その一言の「ハイ」が、先輩達の心証を良くし、仕事やそれに付随する色々な事を必要以上に教えて貰えることに繋がっていったからだ。
もちろん、それは一つの職場でのことではなく、音楽に転向しても、武道に足を突っ込んでも、全て同じだ。
その習慣は今でもある。
だから、今のレベルでの新しい人間関係も自動的に良い。
この年になると、そうそう年長者と出会う事が無い。
しかし、若くても素晴らしい人は沢山いる。そんな人と出会えた時、「ハイ」と反応し、思わず敬語や丁寧語になってしまう。
その自分を嬉しく思う。
4月20日からの京都ワークショップのお知らせ
https://www.hino-budo.com/2012-KYOTOWS.htm

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