不勉強で想像力が無い

日曜、月曜とドイツから来たドイツ人の武道の先生が受講していた。
私のyoutubを見て小柄な身体でも合理的な動きが出来れば力が出る、ということに興味を持ったという。
それはそのドイツ人は、日本の武道を教えているが、どうも腕力勝負をしている気がする。
という自覚が私の動画に興味をそそったのだ。
先生だけあって、稽古がしやすい。
日本には短期間しかいないので、出来る出来ないは別として、色々な要素を指導した。
お互いに共通する言葉が無い。
それも稽古をしやすくする一つの要素だろう。
稽古が出来る人と稽古をするのは、無条件に楽しい。
もちろん、外国人だから稽古がしやすいのではない。
その人のレベルが稽古をしやすくさせているだけだ。
だから、日本人であっても稽古を一緒に出来る人と出来ない人がいる。
この違い、つまり、レベルの差はどこからくるのか、何時も考える。
ある一つの考え方として、個人的な興味。
ここでいう個人的な興味というのは、自分の単純な欲求を満たす為のもの、と言う意味だ。
例えば、投げ飛ばしたい、突きを相手に入れたい、相手に勝ちたい、というものだ。
それは、もちろん、プロの格闘家の意味とは違う。
プロの格闘家はそれが仕事だし、その世界の中に生きているので、それで当たり前だ。
その勝ちたいという欲求ではなく、子供のような単純さ、つまり、我儘で無意味に勝ちたいと思う気持ちのことだ。
それとは違って、もう少し客観的に自分を見据えたところでの興味。
客観的に見据えているから、自分の行っている事に気付く。
だから稽古になる。
という要素も、稽古が出来る出来ないの違いなのだろうと思う。
関西ローカルのテレビ番組「たかじんの、そこまで言っていいんかい」で金美齢さんが「不勉強で想像力が無い」と一人の出演者を切り捨てていたが、この言葉そのものだということだ。
4月20,21,22日と京都で行うワークショップの詳細が決まりました。
https://www.hino-budo.com/2012-KYOTOWS.htm

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