存在感が無い

In the moment なる言葉があるのを初めて聞いた。
「今、その場に」という使い方らしい。
別にPresenceが存在感だという。
これらは、「武禅」や表現ということで、私も頻繁に使う。
舞台での存在感、あるいは、日常での存在感の有無だ。
また、私の前にあなたはいません、とも使う。
つまり、上の空ということであったり、その場とは関係なく別のことを考えていたりした時、存在感は薄らいでいるのだ。
では、どう稽古し、あるいはどう修行すれば、それは無くなるのか。
存在感が増すのか。
外国には、その方法論が無いらしい。
もちろん、How to的に三日で出来る方法は無い。
昨日も正面向かい合いの難しさについて質問された。
「日野は出来るけど、私達は可能なのか」だ。
「もちろん可能だ、しかし無理かもしれない、それは外国の人は諦めが早いからだ」
と答えた。
日本人もそうだが、深く考えられない人は、単なる方法と捉えており、やってみて出来なければ向いていないとか、様々な理屈を付けてやらないのだ。
当然出来るようになることはない。
つまり、ここでいう存在感が薄いままだ。
そこが不思議でならない。
少なくとも、舞台に立つ事を職業として選んでいるのに、その肝心のところが欠落していても平気だということが信じられないのだ。
その辺りに、外国、特にキリスト教圏の人と、日本人の仕事ということに対する認識の違いが見えて来る。
諦めが早いというのは、知識として仕入れたら出来るときっと信じているのだろう。
実際出来て行く事と、知識を持っているだけの違いが明確ではないのだ。
と言葉として書けば「そんなバカな」となるのだが、日本でも同じだ。
ワークは大詰めだ。
後2日しかない。
後2日でコネクトされている感覚を掴まえさせなければならない。
もちろん、既に掴んでいるものもいるが、理屈ばかりしゃべる人は皆目駄目だ。
という事が分からない。
それは、ダンサー達どうしで駄目だしの仕合が出来ないからでもある。
今日はティルマンのダンスに関するロマンを聞いた。
素晴らしい。
30歳だという。
ヤニスにしろ、ティルマンにしろ情熱が煮えたぎっている。
それが何とも眩しい。
だから、いくらでもアドバイスをする気になる。
ティルマンの手でReal Contactの舞台が作り上げられるのも近い!
●Rear Contact 2012 京都ワークショップの基本情報をお知らせします。
お問い合わせ等は、2月14日帰国してからにお願いします。
場所:東山いきいき市民活動センター
京都市東山区花見小路通古門前上る巽町450番地(花見小路通古門前上る東入る南側)
TEL: 075-541-5151
日時:4月20,21,22日(金・土・日)
   10:30~13:00 14:00~16:30 17:30~20:00
※22日に限り会場の都合で3コマ目はありません
受講料1コマ:3,000円
 4コマ通し:11,000円(コマは連続で無くても可・追加1コマ2,800円)
8コマ通し:21,000円

Follow me!