Cullbergbalet4

正面向かい合いとねじれで、他の部位は微動だにしない、という稽古をした。
これは身体各部位を集中するということで、意識を分散させる稽古にもなる。
その集中度に応じて、身体のみならず雰囲気を創り出す。
20人ほどいるダンサー達が、一斉にそれに取り組むと、初めてにも関わらずかなり不思議な空間になる。
それこそ針の落ちる音まで聞こえてきそうな静けさが生まれるのだ。
空気に密度が出来、息も出来ないくらいにもなる。
ただ、残念なことに、その雰囲気をダンサー達は驚きを持って体感しないところだ。
自分達が、とんでもない空間を創り出しいることを知らない。
だから、平気で会話が始まってしまう。
まあ、それが自分は何を意識しているのか、どこに向かっているのか、の結果だから仕方が無い。
その後ティルマンが参加し、正面向かい合いでのコンタクトを繰り返した。
ティルマンと即興で動いて見て、コンタクトが出来ているのかいないのかの確認を繰り返す。
ティルマンはこれを自分の作品で使いたいからだ。
私とティルマンとの動きに興味を示したのは、二人しかいなかったのも寂しい。
ワークショップが終わってから、工藤さんがシュニッツェルの美味しい店を紹介してくれた。
大学での通訳をしてくれた、シンタロウくんやシュンペイくん、日本からリハーサルに来ていたマサくんも合流し、バーで盛り上がった。
確かにシュニッツェルは美味しかった。
フランクフルトで食べたトンカツという感じではなく、ハムカツくらいの薄さだったので食べやすかった。
しかし、この店は人気があるのだろう、どれだけ待たされたか分からない。
いよいよ、明日でストックホルムともさよならだ。

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