パッキャオ戦

ボクシングのWBO世界ウェルター級タイトルマッチが日本時間13日、米国・ラスベガスで行われ、6階級王者のマニー・パッキャオが3階級王者ファン・マヌエル・マルケスを2-0の判定で退け、3度目となるライバル対決に終止符を打った。
昔、シュガー・レイ・レナードとマービン・ハグラーとの名勝負があった。
それに匹敵するかどうかは、もう少し分析しなければ分からないが、名勝負には違いなかった。
お互いの気持ちが、相互に強烈にぶつかり合いながらも、肉体としてはさほどぶつかり合わない。
そういうスリリングな展開の連続だった。
もちろん、ファンからすれば、欲求不満が残る試合だったとも言える。
ぶつかりそうでぶつからないのだから。
それは、きっとパッキャオもマルケスも同じだっただろうと思う。
しかし、全く違う見方をした時、それは最高の芸術だったと言える。
マイルス・ディビスは生前ボクシングが好きで、自らも仕事の合間をぬってジムに通っていたそうだ。
そのマイルス自身も、最高のボクシングの試合は芸術だと言っていた。
正にそうだ。
そういった名勝負に匹敵する即興演奏を聴いてみたい。
舞台を観てみたい。
ダンスを観てみたい。
パッキャオとマルケスの試合を観ながら思った。

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