おめでとう松本雄吉様

昨日新聞で「松本雄吉 紫綬褒章」の記事が目に飛び込んできた。
「えっ、あのマッちゃん?」
紛れもなく、劇団維新派の主宰松本雄吉だった。
「そうか…、おめでとう!」だ。
1960年代に結成され、常にアングラ演劇を引っ張ってきた劇団だ。
自ら巨大舞台を野外に作る。
その舞台は当時でも圧巻だった。
天王寺野外音楽堂、梅田の操作場跡、淀川河川敷、様々な場所に出現した、足場丸太で組まれた巨大舞台。
元々現代アートをやっていたマッちゃんだから、きっとアイディアはいくらでも湧いてきたのだろう。
個性的でパワフルな役者達を使い、あっという間に組み上げていった。
音楽を作ったり、芝居のバックで演奏をしたり、ホントに面白い、楽しい思い出は限りなくある。
「晃は文学的才能が無いよ、スーパーシュールリアリズムやから」
飲んでよくマッちゃんが言っていた。
維新派が始めて東京に進出していった時、私の子供が産まれる日だった。
病院だから、余程のことが無い限り無事に産まれるやろ。
てなことで、この記念すべき公演に一緒に行き、四谷公会堂でドラムを叩きまくった。
芝居が終わっても演奏は終わらない。
という無茶もやったものだ。
そんな思い出が、それこそ走馬灯のように回る。
アングラが完全なメジャーになった、記念すべき日だ。
おめでとう松本雄吉様。

Follow me!