キッカケはどこで掴むか

先日のパリ最後の夜は、レオさんのお父さんの家に招待されご馳走になった。
お父さんは日本人で、若い頃フランスに絵の修行に来た。
そして、そのままフランスの女性と結婚し、今日に至っている。お父さんの絵は抽象画だ。
フランスからの依頼の仕事や、その他権威のある大きなお仕事もされている。

アトリエに入ると、絵の具や書きかけの絵や真新しいキャンパスなどが、所狭しと置かれている。
その場所は、居心地が良い。

お酒も少々入ってから「絵を描く」ということについてお話を伺った。
「絵を描かれる時は、常にイメージを持っているのですか?」
「いや、無い時の方が多いです」
「そんな時はどうされるのですか?」
「絵の具は3色を基本的に使います。その絵の具を混ぜ合わせている時に、イメージが浮かぶ場合もあれば、キャンパスに色を付けた時に浮かんでくる場合もあり、どちらかというと、その方が多いですね」
「そうですか、それで安心しました。私も乗って来ない時は、ステックを持ち軽く流していて、そこで閃いてくることが多いのです」
そんな話は疲れない。私の知らない世界だから、好奇心が優先されるからだ。

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