私は何を見ているのか

「見る目が変わる」のは、そこに新しい情報が入ったからだ。
しかし、だからこそその情報をどう処理するのか、という問題が起こるのだ。
処理をというのは判断だ。
だが、ここで起こる問題は、自分自身が気付くのかどうかにかかってくる。
つまり、今までの目と変わった目に気付き、それはどう違うのかを徹底的に考え、自分の元々の目を粉砕する必要があるということだ。

ここを放っておくと、その目は元の目に戻る。
残るのは、その時の印象だけだ。
つまり、新しい情報を入れる前の自分、過去の自分のままだということだ。
年齢と共に、そんなことを考える。
そんなことというのは、生きる時間は限られているから、という生命の前提から考えるということだ。

「見る目」ということを考えるようになったのは、私自身が見ているものは何か?と、ふと思ったことから始まる。
例えば、街を歩いていてショーケースが目に留まる。
その時、カッコいいスーツを見ているとする。
その何を見ているのだろう。
そんな疑問が入り口だった。

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