この歳になってやっと動き出す

このブログで何だかんだと書いているが、書いている内容の大方は、50歳辺りから気付いたものだ。
そういったことの兆候は30歳代にあった。
それは、器械体操と水商売、そして、音楽と武道が、私の中で統一的に考えている自分に気付いたからだ。
より本質に向かって、だった。
つまり、考える為の幅(世界の違い)を、私自身が体験している事に気付いた、ということだ。
その意味で、色々な世界を体験しているというのは強みになる。

以前、中国拳法の達人蘇東成師と対談した。
その時、真に正しい質問を受けた。
それは「どうして、日本の人は一つの武道しかやらないのか?敵は例えば刀ではなく鉄砲であったり、槍だったり、投げの専門だったり、色々あるだろう」というものだ。
もちろん、私も同じ意見だから意気投合した。
それこそステレオタイプの話になってしまうが、外国を知ると日本がよく分かる、というようなことだ。

色々な事を知り、深さを知り、だからこそ、この歳になってから尚且つ、もっと深みを求める気持ちが湧いてくる。
つまり、余生を自分の楽しみで過ごす、という話ではなく、ここからが私の人生の本筋だろうと思えるのだ。
もちろん、人それぞれで、これが唯一の生き方なのではない。
ただ、私においては唯一の道なだけだ。
今年の古希のパーティや、沖縄で祝ってくれた事を契機に、改めて自覚したことだ。
今までの人生は、滑走路を走っていただけで、これからやっと離陸する、そんな感じだ。
人生を決めるのは自分であって、他の誰でもないのだ。

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